躁うつ病(気分障害)は元来統合失調症より予後良好な疾患である事が知られており、服薬無しで長期間安定している症例が存在する。
しかしながら双極型では統合失調症の様に再発予防の為に長期間維持療法が必須の症例が多数例存在する。それらの再発予防薬は気分安定薬(炭酸リチウム、バルプロ酸ナトリウム、カルバマゼピン、ラミクタール)単剤処方が原則ではあるが、入院症例21の様に気分安定薬に抗精神病薬を併用する事が必要(躁状態では大量、維持量は少量)である症例も多い。入院症例21は抗精神病薬併用が必要な典型例として提示した。